韓国は放置ゲーム、米国はパズル。4カ国のチャート比較
9月3日の同じ時刻に、4カ国の無料ゲームチャートを並べた。1位が4つとも別のゲームだった
チャートの1位を見てゲームを選ぶなら、その1位はどの国のチャートかで全く別のゲームになる。2026年9月3日の同じ時刻に、韓国・米国・日本・台湾のApp Store無料ゲームチャートを取って並べてみた。4カ国の1位はひとつも重ならなかった。
この記事はその4列をそのまま見せて、なぜこう分かれるのかを3つに整理する。最後にチャートを見るとき何を見ればいいかを書いた。3つ目が一番実用的だと思う。

同じ日、4カ国の1〜5位
- 韓国: アーチャーキャッスル(放置RPG)・アクアランド・ガチャ機の放置RPG・ソード&フロンティア・ティニピン マジックマッチ
- 米国: Smash Fest・Block Out(色分け)・Meowdoku(猫の数独)・Magic Sort・Bus Traffic Fever
- 日本: Meowdoku・波乱水世界・Bus Traffic Fever・漢字分解パズル・Smash Fest
- 台湾: 嘎嘎特攻・瘋狂水世界・塔塔冒險隊・Meowdoku・時尚百貨城
上の画像を1行ずつ目で追うと、タイトルを読む前に違いが見える。韓国の列はキャラクターイラストの育成ゲームが並び、米国の列はブロックと瓶とコップが並んでいる
理由1. 国ごとに慣れているジャンルが違う
韓国は1位と3位のタイトルに「放置RPG」と入っている。 アーチャーキャッスルとガチャ機のゲームだ。2位はサバイバルなので、TOP3が一つのジャンルというわけではない。ただ4カ国のTOP5を全部合わせても放置は2マスしかなく、その2マスが両方とも韓国の列にある
Google Playで放置ゲームを検索すると、フォートレスサガ、キャットヒーロー、猫の騎士団、メイプル育成、石ころの冒険が次々に出てくる。ひとつのジャンルにこれだけ供給が積み上がった市場は珍しい
米国は整理とパズルが圧倒している。 TOP5のうち4本が、何かを揃えたり分類したりするゲームだ。色別にブロックを片づけ、液体を瓶に分け、数字を埋める。成長や戦闘ではなく「片づく感覚」を売っている
日本はパズルに自国の言葉が入る。 1位が猫の数独で、4位は漢字を分解するパズル。ルールそのものがローカルになっている
台湾はアクションと収集が前に出る。 1位と3位はどちらもキャラクターを集めて進む方向だ
ここでひとつ目立つものがある。Meowdokuは日本1位、米国3位、台湾4位なのに、韓国のTOP10にはいない。 3カ国で同時に上位のゲームが、1カ国だけを避けた形だ。上の画像でも、韓国の列にだけあの白黒猫がいない

理由2. 同じゲームが名前を変えて入っている
国別にチャートを比べるとき、一番ややこしいところだ。上の画像でいかだに座って釣りをしているおじさんのアイコンを探すと、韓国2位・日本2位・台湾2位に同じものがある
名前は3つとも違う。韓国ではアクアランド、日本では波乱水世界、台湾では瘋狂水世界。ストア情報上のパブリッシャーは3つともHong Kong Just Game Technology Limitedで同じだ
つまり3カ国でそれぞれ別のゲームが2位なのではなく、1本のゲームが3カ国で同時に2位ということになる。名前だけ見て数えるとこれが見えない。海外のチャートを参考にするなら、アイコンと開発元も一緒に見る
理由3. 韓国のチャートが一番速く変わる
ここが実用的な部分だ。昨日と今日のTOP10を突き合わせた
- 韓国: 昨日の位置を守ったのは1本だけ。8本の順位が変わり、1本が新しく入った。アーチャーキャッスルは1日で9位から1位に上がっている。 ローグWは3位から8位に下がり、新作が4位に入った
- 米国: 8本が昨日の順位のままだった。1位と3位が入れ替わっただけ
- 台湾: 4本がそのまま。上位4本は2日とも同じ位置だった
- 日本: 3本がそのまま
韓国のチャートで「今日の1位」は、ほぼ1日限りの情報だ。 昨日9位だったゲームが今日1位というのは、そのゲームが1日で良くなったのではなく、昨日と今日の間にインストールが集まったという意味になる。逆に台湾のように何日も居座るゲームは、居座ること自体が情報になる

ではチャートをどう見るか
- 1日ではなく3日を見る。 3日続けて上位なら順位は実力で、1日だけ跳ねたならそれは広告費だ
- アイコンと開発元を一緒に見る。 名前が違っても同じゲームということが実際にある。上の釣りおじさんがその例
- 自分の国のチャートだけを見ない。 日本と米国で何週間も上位なのに自国にないゲームは、面白くないのではなく、まだその国でマーケティングをしていないだけかもしれない
放置ゲームの山の中に、うちもいる
この記事を書いているところも放置ゲームを作っている。キックキャットといって、臆病な猫がヘルメットをかぶり、目を閉じたままボールを蹴るゲームだ。300ステージの敵は全部犬。柴犬とシュナウザーとコーギーが、武器ではなく盾を持って立ちはだかる

4カ国を通して放置の2マスが韓国だけにあるということは、作る側から見れば競争が1カ国に集中しているということでもある。だから人と違うところを1つ決める必要があった。うちはガチャに100連の天井を置いて、強化に使うゴールドがアプリを閉じている間も貯まり続けるようにした。課金しない人がどこで止まるか、という問いに答えがはっきりしている方だと思う
その代わり放置報酬の金庫は12時間で満杯になる。1日1回しか開かない人は、あふれた分をそのまま捨てることになる。知って始めた方がいい
気になったら、スキルとボールの構成はゲームガイドに、敵として出てくる犬たちは図鑑にまとまっている。入手はGoogle Playから
この記事の順位は、2026年9月3日にApp Storeの無料ゲームチャートを4カ国で同時刻に取得して整理したものだ。各ゲームのアプリアイコンはApp StoreおよびGoogle Playが提供する画像で、権利は各パブリッシャーに帰属する
よくある質問
なぜ国ごとにApp Storeのチャートが違うのですか
チャートはその国で実際に起きたダウンロードを数えているからだ。慣れているジャンル、その国で配信されているタイトル、その国で使われた広告費が全部違うので、結果も違ってくる
海外で上位のゲームが自国で入手できないことはありますか
ある。配信地域は国ごとに設定されていて、違うことが多い。自国のストアで検索して出てこなければ、まだその国では配信されていない
チャートの順位とゲームの面白さは関係ありますか
直接には関係しない。順位はダウンロード数の結果で、ダウンロード数はマーケティングの結果であることが多い。何日順位を保つかの方が良い手がかりになる
明日同じ時刻に取り直せば、この4列のいくつかはまた変わっているはずだ。特に韓国の列が